歳入の
予算款別表です。
15番、
国庫支出金で58億100万円余の増額、16番、
都支出金で2億1,200万円余の増額、19番、
繰入金で6億3,300万円余の増額となっております。
5ページからが歳出の概要となっております。
主なものを御説明いたします。
5ページ、
民生費でございます。56億5,000万円余の増額です。これは2番の
住民税非課税世帯等への
臨時特別給付金の
支給事務における令和4年度
非課税世帯等への国による「電力・ガス・
食料品等価格高騰緊急支援給付金」の支給に係る経費が主な
増要因となっております。
8ページ、
環境衛生費です。7億8,400万円余の増額です。これは1番の
感染症予防・
患者医療費公費負担事業における
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、
医療費公費負担及び
通知用封筒購入費の
年間見込額に不足が生じるための
補正予算計上が主な
増要因となっております。
続きまして9ページになります。
特定目的基金の
積立状況でございます。⑬番が今回、第6
号補正、取崩後の
基金残高となっております。
○
吉岡茂 委員長 それでは、質疑、何かありますか。
◆長澤こうすけ 委員 では、すみません、
補正予算について幾つか質問をさせていただきます。
今、
政策経営部長から説明はありましたが、幾つかは国からの事業ということで、10分の10、国からのお金ということですけれども、そうではない部分についてお伺いしたいのですが、まず、低所得の
ひとり親世帯等に対する足立区独自の
家計応援臨時給付金支援事業についてです。これは東京都が半額持つということで、また、その残りの経費のところを
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用するということになっているのですけれども、なぜこれをやるということで検討され、本日の
補正予算に出すに至ったのか経緯を教えてください。
◎
親子支援課長 今回の
給付金の経緯でございますけれども、
新型コロナウイルス感染症の影響が、まだ増加している中で、
食費等の
物価高騰に直面する低所得の
ひとり親子育て世帯の生活を下支えする目的で検討させていただきまして、今回の
給付金を支給するように考えていたところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 低
所得者の方が生活がきついからこれを出すということで、よろしいですね。
では、そこの低所得というところで
カットラインはどこになっているのでしょうか。
◎
親子支援課長 現在、
児童扶養手当を受給していらっしゃる世帯ということでさせていただいております。扶養している
子どもの人数によって
所得額が若干変わってきますので、
児童扶養手当を受給していらっしゃる方ということで対象を絞らさせていただいております。
◆長澤こうすけ 委員 では、一般的というか、決まりというか、オーソドックスというのはないのでしょうけれども、1人の
お子さんがいる世帯、また2人
お子さんがいる世帯ではどういった所得になっているのでしょうか。
◎
親子支援課長 現在の
児童扶養手当の
支給基準でございますけれども、
所得額という形を取らせていただいております。今、
長澤委員お話あったように、例えば、
扶養人数が1人の場合ですと、一部支給まで合わせますと所得が230万円、2人ですと268万円ということで所得になってまいります。
◆長澤こうすけ 委員 今回は、いわゆる
シングルというところに焦点を置かれていると思うのですけれども、
児童扶養手当をもらっていたとしても、人によっては所得が比較的高くて、一般のダブルインカムの所得の方と同じぐらいの所得を、収入を得ている方もいると思うのですけれども、そういったところは検討されて、つまり、もちろん
ひとり親のところに対する支援は必要だと思っていますけれども、それ以外のところで同じ
子育てをされている世帯の方々でも打撃を受けているのは一緒なので、そこに対する支援とかそういった
不公平感が生じないように検討されたのでしょうか。
◎
親子支援課長 今回検討させていただきましたけれども、
子育て世帯の中でも、やはり
ひとり親の
児童扶養手当を受給していらっしゃる方というのは、
先ほど言ったように
所得制限がかなり低く抑えられておりますので、そういう方々を対象とさせていただいたところでございます。
◎
福祉部長 補足でございますけれども、
児童扶養手当受給している方で、所得が多い場合というのは
手当自体が停止するという対応になります。ですので、そういう方々につきましては、今回の
給付金については
対象外というふうにさせていただく予定です。
◆長澤こうすけ 委員 正にそこなのですけれども、広報の仕方をしっかりしないと、うちはもらった、うちはもらっていない、こういった議論が出てくると思います。そこに対する広報というか、そういったものはどのように考えていますか。
◎
親子支援課長 まず、今回の
給付金でございますけれども、基本になってくるのは今年度の4月分の
児童扶養手当を受給していらっしゃる方に対して、こちらの方からプッシュ型でお出しをするような形になっております。なので、国の
給付金を受給していらっしゃる方々が対象になりますので、その辺をしっかり広報をさせていただきたいなというふうに思っています。
◆長澤こうすけ 委員 役所の答弁だなというふうに感じているのですけれども、正にそのとおりではあるのですけれども、要は同じまちの足立区の方が、広報の仕方によっては、うちも
ひとり親なのにもらえない、あっちはもらったとか、逆にそうすると、あっちは低
所得者なんだとかそういった声が出てはいけないと思うのです。そういったところを丁寧にやっていただきたいと思います。まず、この事業をやることに関しては、本当に困窮されているところを救う、これ必要だと思いますので、我々
自民党としては賛成をさせていただくという方向で議論をしてきました。そういった点をしっかりとやっていただけることでよろしいですか。
◎
福祉部長 今、答弁申し上げたもののほかに、今回対象にならない方につきましても、どういう制度で
支給対象にならないかということは、きちっとお伝えするように工夫してまいります。
◆長澤こうすけ 委員 次に、
産業経済費の
補正予算について伺います。
ものづくり支援事業で、今回、
補正予算組まれているのですけれども、今回、
支援対象の
事業者が限定をされました。これについて、なぜこの
事業者に限定されたのか教えてください。
◎
産業政策課長 長引く
物価高騰、原油高につきましては、先行する6月補正で融資の増額、そして
キャッシュレスの
還元額の増という形で幅広い業種を支援させていただくというところを先行してお認めしていただきました。ただ、特に
エネルギー価格高騰を直撃をする、そして
価格転嫁ができない業種ということで
ヒアリングをさせていただいた結果、こちらの
運輸業がやはりより厳しい状況にあるということで、今回支援をさせていただきたいというところで考えたところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 今の答弁だと、もっとほかにも、車を使ったり、バイクを使ったりして
燃料費の高騰で苦しんでいるところがあるんじゃないかと思うのですが、いかがですか。
◎
産業政策課長 確かに、そういったところあるかと思いますが、なかなかやはり
ヒアリングしますと、荷主との関係で、例えば、仕事を受ける先のところとの関係で
価格転嫁ができないというような、そういった業界的な構造があるというところが
運輸業の特徴的だというところで聞いてございます。そういったところでこちらの方で考えさせていただいたところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 今のは
運輸業界に限っているような感じの話で聞こえるのですけれども、今の
価格転嫁ができないとなると、例えばなのですが、我々
自民党に要望が来ている
新聞販売の組合の人とかも同じ構造だと思うのですけれども、ここに入っていないのは、何か話と違うんじゃないですか、いかがですか。
◎
産業政策課長 今回、こちらの方、確かに
運輸業界という形で絞らせていただいたところでございます。そういったところ、もしかしたらほかの
事業者でもある部分はなきにしもあらずかなというふうに思いますが、私どもとして、
事業者登録をしている車両に対して支援をするというような、そういったスキームでしかなかなか支援が難しいというようなところ、先行する自治体も含めて研究したところで、このような、今、
運輸業という形で絞らせていただいたところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 最初からそういうふうに答弁をいただければ分かりやすいかなと思うのですけれども、今回、
運輸業で
緑ナンバーに限定するということですよね。
先ほども申し上げましたが、今回の
燃料費高騰、物価高、あと何ですかね、売上げに計上できないとかそういった構造がある業界が多いのか、少ないのか分かりませんけれども、まだほかにもあると思います。そこに対する支援は今後どのように検討されていきますか。
◎
産業政策課長 今回、まず、このような支援をさせていただいて、各
業界団体の
ヒアリングをさせていただきながら、状況を注視しながら、ほかの業界の支援について何ができるかどうか、検討してまいりたいと考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員
ヒアリングをする際に、どのような形で
ヒアリングを募集するのでしょうか。要は、しっかりフィルターを掛けられるのか、網目、
ネットを掛けられるのかというところなのですが、いかがですか。
◎
産業政策課長 まず、業界の団体に聞くのはもちろんというところでございますが、それですと、やはり業界に入っていない
事業者のところもあるかと思います。そこは日々の
経営相談であるとか
補助金の相談であるとか様々なところでつながりがあるところを丁寧に
ヒアリングをして、漏れがないような形にして状況を聞き取ってまいりたいと考えます。
◆長澤こうすけ 委員 ごめんなさい、丁寧に
ヒアリングしていただけるのは分かっているのです。要は
ネットをしっかりと掛けられるのかというところで、ただホームページに載せますとか、それも必要なのですけれども、とかじゃなくて、それだけで拾い切れますか、また、どういった方法で細かい網を掛けますかというところをお聞きしたいのですけれども。
◎
産業経済部長 長澤委員の御指摘ごもっともだと思います。我々も幅広く情報を集めたいと思っています。そのために我々のところにマッチングクリエイターですとか
経営相談員がいます。それから、区内の信用金庫とも
意見交換会を常に行っておりますし、
東京商工会議所足立支部なんかとも定期的に
意見交換会を行っています。そういったところで、非常にいろいろな情報が集まってくるところでもって、どこの業界が苦しんでいるとか、そういったところをしっかりと把握した上で
ヒアリングなども行って、また、その
業界団体に周知していったりとかそういったことをしてまいります。
◆長澤こうすけ 委員 そうですね、
金融機関等を活用するのがこういうときは一番網目が細かいのかなと思いますし、
東京商工会議所足立支部とか様々な機関を通じて、二重に三重に掛けていただくことが必要だと思います。
また、今の段階で打撃を受けていて厳しいというふうになっているところもありますけれども、今後出てくる
可能性もあります。円安がしばらく続くんじゃないかと見込まれていますから、そういった意味でも、
タイミングを、どの時期にそれを実施するのか、また、継続してやるのか、これも重要だと思いますが、いかがですか。
◎
産業政策課長 確かに円安、長引いているところでございます。
事業者の支援、
タイミングが重要かと思いますので、そういった
金融機関とのきめ細かな
情報収集であるとか、そういったものを注視して、
タイミングよく検討してまいりたいと考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 最後にします。これ実施していくに当たっても、我々
区議会議員は、よく地域の
皆さん方の声を聞く場面が多いですから、これを実施するに当たっては、
情報提供を常にしていただいて、一緒にやっていった方がいいと思うのですが、最後、そこだけお聞きしてもよろしいですか。
◎
産業政策課長 当然のことながら、
区議会議員の皆様にも
情報提供はタイムリーにお届けしながら、
業界団体と連携しながら進めてまいりたいと考えます。
◆
大竹さよこ 委員 私からは、まず、5ページにございます
住民税非課税世帯等への
臨時特別給付金の
支給事務でございます。今回、この
対象者にございますが、令和4年度
住民税非課税世帯、それと(1)の同様の事情にあると認められる
家計急変世帯とございます。これは支給が始まりますと
非課税世帯の方は区の方でしっかり情報を押さえていらっしゃると思いますが、
家計急変世帯に関しては、これは自分で申告をする、そういった流れになるのか、お伺いいたします。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 家計急変世帯につきましては、
非課税ではなくて既に課税されている世帯で、
コロナウイルス感染症が原因で
世帯収入が
非課税世帯と同等に減少してしまったということで申請をしていただいて、こちらで審査した上で対象となれば5万円を支給するというような流れになります。
◆
大竹さよこ 委員 そうしますと、やはり御自分で自分の状況を把握して、自分が
対象者なんだと判断をして自分から申し出ないと、ここの支援につながらないということでございます。
今までにも、そういった形の
支援金があったかと思います。私も区民の方から「実は自分が
対象者だったけれども、もう期間が来てしまったので、区の方にもお願いをしたのだけれども、やはり期間で区切っているので、もう駄目ですと言われて、ちょっと残念な、悲しい思いをしました」というそういったお声が届いておりました。今回も、こういった
家計急変世帯に関しては、しっかりと御自分が
対象者なんだということを丁寧にお伝えしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 給付金に関する様々な御相談、お問合せ多々来ておるところでございます。丁寧に対応して申請につなげるような形で誘導していきたいと思っています。
◆
大竹さよこ 委員 是非、丁寧によろしくお願いいたします。
また、今、お話が他の委員からもありましたけれども、
産業経済費の今回の
ものづくり支援事業でございます。私も業種、今回の
エネルギー価格高騰に伴う
支援金というタイトルでございますが、業種が
運輸業に限られている、緑、
黒ナンバーに限られているというところで、もちろんこの
対象事業者の方々は大変助かる、喜ばれる事業になるかとは思いますが、やはりそこから外れる
事業者もかなり出ると思います。どこかで線引きはしなければいけない、これは分かりますが、ここでは、区独自で追加とございます。
介護タクシー事業者及び
貸切りバスについては区独自で追加をしているということでございますので、今後できる限り、今度、国や東京都そういったところとも
支援金が使えるものがあるかどうか、アンテナを立てながら、他の
事業者でも大変苦しい思いをされている
事業者たくさんおります。そのあたりの区の見解をいま一度お伺いいたします。
◎
産業政策課長 先ほども答弁させていただきましたが、今回は
緑ナンバーのところという形で、限定をさせていただいているところでございます。ただ、今、
大竹委員御指摘の他の
事業者につきましても、国、東京都の動向を見据えながら、今後の動きについて、支援につきまして何ができるか、検討してまいりたいと考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 私の方からも、まず最初に、この
シングルマザーの
児童扶養手当受給者に対しての5万円の
給付金のことについて質問したいと思います。
先ほどもありましたように、東京都の方で
補助率として2分の1、残りは国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用するということでいきますと、区独自の事業だけれども、区独自の財源は使っていないということになるのでしょうか。
◎
財政課長 地方創生臨時交付金をうまく活用しようと思っておりますが、
地方創生臨時交付金自体も
限度額が限られておりますので、そこで足りない部分は、今後、区独自の財源を使ってまいりたいというふうには考えております。
◆ぬかが和子 委員 つまり、もちろん今すぐに
地方創生臨時交付金が入ってきているわけではないし、とりあえずは区が支給するということではあると思うのですけれども、何でそれを私言ったかというと、
決算特別委員会の質疑を聞いていたときに、区長の答弁とかいろいろ聞いていたときに、もちろん私たちは、
物価高騰で苦しんでいるのは低
所得者だけではないと、中堅で一生懸命働いている人たちもみんな苦しんでいるから、そこに応じた
支援策が必要だという立場ではあるのです。そういうことで求めてきましたけれども、この間、区長や区側の答弁というのは、
シングルマザーや
多子世帯について何らかの対応を検討するというような答弁をされていたというふうに思っているのです。ところが出てきたのはいわゆる
児童扶養手当、つまり
シングルマザーで比較的所得の低い方、ここだけに絞るということになったわけですが、この辺についてはどう考えているのでしょうか、とりわけ
多子世帯についてはどうでしょうか。
◎
親子支援課長 今般、まず、
住民税非課税の方々については
先ほど生活・
暮らし臨時給付金担当課長の方から答弁させていただきましたけれども、世帯として
給付金が出ます。今回、低所得の
児童扶養手当の
受給者の方々につきましては1人5万円という形になりますので、所得の低い、また
子どもが多い方につきましては、5万円の倍数になってまいりますので、いわゆる所得の低い
多子世帯の方々にも多く支援ができるというふうに考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 つまり
シングルマザーではない
多子世帯で、夫婦で働いていて、今、非正規で夫婦で働いている方もいらっしゃるわけです。そういう方々、それから、お父さんが働いてお母さん一生懸命
子育てしていて、当然
課税世帯なわけ、でも、
子どもは3人も4人もいる、食費だって上がっていてそういう家庭は苦しいわけです。だから、せめて
多子世帯は考えるのかなと思っていたのです。低所得はうんぬんとか、1人5万円だから2人
子どもがいれば10万円ですよなんていうのは分かっているわけです。そうじゃなくて、
多子世帯と一般的にいったときに低所得の
多子世帯じゃないのです。そういうところは考えないのですかという質問なのですけれども。
◎
福祉部長 今回、検討するに当たりまして、児童1人当たりという点は、
お子さんの多い方のための
給付金という考え方でおりました。もう1点の、
ひとり親に絞ったという点に関しましては、いろいろ範囲はございますけれども、今回の、
ラインとして、所得の特にお困りの方というところでは、やはり
ひとり親の方が一番影響の受けやすい
世帯層でございますので、そこを一つの
ラインとして絞らせていただいたというのが今回の結論でございます。
◆ぬかが和子 委員 ほかの方も言っていたけれども、所得の低い、
児童扶養用手当を受けている方々に支給することは大歓迎なのです。でも、そこだけじゃないでしょうと。しかも、
先ほど結局は東京都の
補助金と国の
補助金が入る
可能性がある中では、区の独自の持ち出しというのは限りなく少ないわけです。だったら、もう少しそこの枠を広げて
子育て世帯を支援するという立場に立とうという判断は、区長されなかったのでしょうか。
◎区長 この度の3番の低所得の
ひとり親世帯に対する足立区独自の
家計応援臨時給付金については、東京都が補助を出すに当たって上乗せをしたところを対象にというようなこともございました。まずはこれですけれども、1つの事業で全てが救えるわけではないことは分かっていますし、この
物価高騰が年を超えて、かなりまた来年、次の値上げがあるというような報道もされておりますので、区としても、これで終わりということではございませんし、総合的な判断の中で様々な施策を考えていく、今回は、ここに限って実施しておりますけれども、決して私どもも、これで全て終わるということは考えておりません。もちろん、新年度の
予算案の中で総合的にも考えていきますし、喫緊の状況になれば、また今後も
補正予算等で御理解を求めていく、また、議会の
皆様方のお考えも受け止めながら考えていくということでございます。
◆ぬかが和子 委員 是非お願いしたいと思います。本当に異常な低
金利政策の中では
円安傾向というのは続くわけで、どう考えたって、ここから脱却は今の状況のままではできないという中では、本当に多くの方が苦しい思いをしていくということですので、
是非対応をお願いしたいというふうに思います。
それから、
先ほど来、質問が集中している、
ものづくり支援事業の今回の補正については
緑ナンバー、
運輸業に限ってということだけれども、この1年間で見ると、6月の補正のときに
浴場組合、お風呂屋、燃料がもう大変と、月に10万以上アップだということで、そこをすぐ支援していただいたと。9月の補正のときには、別に
緑ナンバーとかではなく介護、保育、障がい者、それから、とりわけこの中で送迎は
ガソリン代も大変だろうということで比較的手厚く措置したという
支援策をやっていただいて、こういう申入れしてきたので、私たち今回も含めて大歓迎なのですけれども、
先ほども若干ありましたけれども、
先ほど新聞配達という話がありましたけれども、車両でも、例えば、
産業廃棄物の業者というのは
収集運搬をすることがなりわいなわけです、ここはどうなりますか。
◎
産業政策課長 基本的に
産業廃棄物の業者は
対象外になるかと思います。ただ、
事業者の中では、一部、
運輸業、
運送業の登録をされている
事業所もあると聞いてございますので、その業者につきましては、台数につきましては、当然、対象になるという状況でございます。
◆ぬかが和子 委員 つまり
緑ナンバーに限ると、
先ほども答弁されていますけれども、限るというところに非常に
正当性が弱いというふうに私たちは思わざるを得ないわけです。
先ほど、やはり
自民党の委員の質問の答弁の中で、
価格転嫁できない、そして業界的な、構造的なそういう問題があるというところについて支援するんだよということで言っていたわけです。例えば
クレーン車、
クレーン車って工事に使う
クレーン車です。
クレーン車は動かすのに、当然、もう
ガソリン代高騰を受けるわけです。そういう関係の車両というのは、
公共事業については
物価スライド、
単品スライドいろいろあります。でも、民間の仕事をやっている人の方が圧倒的に多いと、そういう民間の工事というのは、半年も1年も前に契約した金額でやらなきゃいけないわけです。だから、どんなに価格が上がっていても、決まった金額でしなきゃいけない、だから
ガソリン代が上がっても、燃料が上がってもどうしようもないわけです。だから、是非そういうところも検討していただきたい。
それから、もう1つ、やはり同じく、例えば、
建設関係でも、型枠とか鉄筋とかこういう
事業者というのは運ばなきゃ仕事にならないわけです。誰かが運んでくれるわけではない、運んで初めて仕事になる、そういう点でいくと、介護とかああいう分野が、やはり運ぶ分野は手厚くしたというのと同じで必要性があるんじゃないかと、こういうところも含めて是非検討していただきたいと思っているのですが、どうでしょうか。
◎
産業政策課長 今回は、まずは、このような制度設計でやらせていただきたいというふうに考えてございます。コロナ直後から、
運輸業は特に厳しい業況だというところも、
金融機関の
意見交換会などもいったところを踏まえて、このような制度設計にしてございます。今後につきましては、ほかの業種につきましては、状況、継続して注視して、何ができるか検討してまいりたいと考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 もちろん、
運輸業大変だって本当に分かるので、これそのものは同じく歓迎しているのです。だけれども、ほかの業種だって大変なのだからそこは検討してほしい。もっというと、どの業種と限定するから、これもあるじゃないか、これもあるじゃないかと出てくるわけです。ですから、西東京市がやっているように事業規模に応じた
支援策、こういうものをやるべきだということも私たちは提案し続けていますので、是非そういうことも含めて検討していただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎区長 西東京市のことも存じておりますけれども、やはり限られた財源、あまり広げると1か所に対して薄くなってしまって、出しましたけれども歓迎されない、必要な金額が確保できないというようなことも一面ございます。私たちとしては困っていらっしゃるところにできるだけ手厚くという考えもございますので、できる限り
ヒアリングを行いながら、的確なところに、どういう手法でどの程度の規模の助成をするかということは、これからも一つ一つ考えて、検討して、実態に応じて即していきたいと考えておりますので、業界全体に対して広く薄くというような
補助金の制度は今のところ考えてございません。
◆ぬかが和子 委員 私たちも、これからも前向きに議論していきたいと思いますし、どうやって足立区内の業者、そして、多くの方が元気になるかというところで本当に検討していっていただきたいというふうに思います。
正に今、出したお金を還元するという関係でもう1点質問したいのですけれども、今回の、これで
補正予算、今日決定したとしますよね。そうすると実際に
事業者の方々にお金が届くのはいつぐらいになるのでしょう、支援が届くのはいつぐらいになるのでしょうか。
◎
産業政策課長 申請をいただいてから2週間から1か月の間で支給したいというふうに考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 本当に、そのぐらいで手に届くようになるのかというのは非常に疑問なのです。といいますのは、風呂屋の
支援策、区が6月の補正でやったときに、ああ、よかったと私たちは思って、8月の段階で風呂屋に、うちの方の議員が風呂屋店主と話したときに「よかったですね」と話したのです。そうしたら何と言われたか「そんなこと聞いていない」と。8月ですよ、2か月、言われたのです。それで、ついここ数週間前でしょうか、「どうなっているんですか」とそれ耳にしたんで、1か月ぐらい前でしょうか、聞いたわけです。そうしたらば、何かやっと
浴場組合の方に行ってそこからどうのこうのみたいな回答があったのです。つまりせっかく予算措置したものが迅速に届かないということは絶対にあっちゃいけないと思うのです。そういう点で、今回はここの産業経済部ですけれども、この間、決定をしたそういう部分についても、ちゃんと必要な人たちに行き届いているのかというのは是非チェックしていただきたいと、副区長、そこどうでしょう。
◎長谷川 副区長 正に
補正予算でお願いしている事業でございますので、緊急性があるということですので、
事業者の皆さんには速やかにお伝えするとともに、区側の
支給事務についても速やかに対応するように徹底してまいりたいと考えております。
○
吉岡茂 委員長 よろしいですか。
◆おぐら修平 委員 私もこの
産業経済費の
ものづくり支援事業についてです。これそもそもなのですけれども、事業名がものづくり支援という名前になっているのですが、しかし、実際には
支援金というのは、
先ほどからの質疑のとおり、
緑ナンバーの
運輸業ということで、ものづくりではないわけです。何でこういう
ものづくり支援事業という事業名になっているのか、素朴な疑問として、まずお願いします。
◎
産業政策課長 申し訳ありません、こちらの産業経済部の事務事業の名前でございまして、幅広く業界の方々を支援する事業のくくりがものづくりという形になっているところで、特に大きな意図はないところでございます。
◎
財政課長 今、御指摘いただきましたので、例えば事業名の下に、この
補助金を明確に表せるような、そんな補足を今後は考えていきたいと思っております。
◆おぐら修平 委員 これも
執行機関と議会との資料の内々の話でございますけれども、ものづくり事業、括弧、それこそ
先ほど質疑ありました今回この
運輸業、
緑ナンバー対象だとか一言付け加えていただければ、我々議会の審議の方でも分かりやすいと思いますので、そこは工夫、改善、是非よろしくお願いをいたします。
そして、様々いろいろな
先ほど質疑ありますけれども、これだけの多くの
緑ナンバー、運輸事業、
運輸業といっても特に足立区は23区で一番
運輸業の多い地域でして、それぞれが皆さん独自に、こういう事業があります。その申請書類を見て、何これ、何か書き方分からないとかなって、また、そもそも知らされないということも多々あると思うのです。各それぞれの事業をやっている皆さんに、どういうふうにお一人お一人確実に、丁寧に周知したって、具体的にどう周知するかなのです。そこをどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
◎
産業政策課長 当然、各団体の会合などで私どもが出向いて、まず、周知をさせていただくというのは当然やらせていただきます。そして、各
金融機関、ここも直接お客様とつながっているところでございますので、そこで情報をお届けする、更には、もちろんのことながら、日々のマッチングクリエイター、こちらも日々訪問をして、各
事業者の方に相談をしているといったところ、もちろん、広報であるとかそういったものは活用しながら様々な媒体を駆使してお届けしてまいりたいと考えてございます。
◆おぐら修平 委員 ここの
対象事業者、トラック運送
事業者、軽貨物運送
事業者、タクシー
事業者、
介護タクシー事業者、貸切バス
事業者、乗合バス
事業者、足立区内に全部で幾つ
事業所ありますでしょうか。
◎
産業政策課長 一般貨物、これはトラック協会などそういったものが入っているところは467
事業者、タクシーは法人で54
事業者、そしてハイヤーは31
事業者、介護タクシー76
事業者、乗合バス12
事業者、貸切バス67
事業者という状況になってございます。
◆おぐら修平 委員 各それぞれ個別に、それこそ郵送を送るだとかという方法、いわゆるプッシュ型とよく言われていますけれども、こっちから個別に一件一件着実にアプローチするような方法取れないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◎
産業政策課長 おぐら委員御指摘のように、確かに、プッシュ型で確実に情報を届けるということは必要かなというふうに思いますので、検討してまいりたいと考えます。
◆おぐら修平 委員 あと申請手続ですよね、なかなかそれぞれ
事業所の皆さんがお一人お一人、申請書の中身を見て理解をして、また書くという手間ですよね、これなかなか大変だと思うのです。そういうサポートもできないかと思うのですけれども、そういった申請手続をするためのサポートみたいなことはどういうふうに検討されていますでしょうか。
◎
産業政策課長 まず、申請書類を簡便に分かりやすくするというところが必要だと思います。そしてサポートというところだと書き方の見本であるとかそういったところ、そして、あとは、もちろん日々の相談の中で具体的なサポートというものはしていきたいと考えてございます。
◆おぐら修平 委員 そのサポートのためのコールセンター、電話しながら、そういう見本見ながらやれるのは、そういうコールセンターみたいなもの、またその窓口ですよね、直接来ての窓口及び電話での対応というのはいかがでしょうか。
◎
産業政策課長 今回は、区職員が直接、この
支給事務をやりたいというふうに考えてございますので、コールセンターを別に委託してというわけではございませんが、職員が丁寧に電話対応、一件一件対応してまいりたいと考えてございます。
◆おぐら修平 委員 分かりました。
あと、私、持続化
給付金のときに、なるほどなと思ったのは、
先ほど信用金庫からを通じてという話がありました。正にそうで、意外と私も持続化
給付金のいろいろ相談来るのかなと思って、私の場合、意外と、ほかのいろいろな議員たくさん来ていますけれども、意外となくて、聞いてみると、やはりふだん取引している信用金庫からいろいろ教えてもらって、手続のサポートとかをしてもらったんだということを、私がいろいろ聞いて回った商店、
事業者なんかはそんなことを口々におっしゃっていまして、これも答弁もありますけれども、私からも改めて情報共有というか、信用金庫を通じてのそういう申請というのは非常に身近な一番近いツールだなということを実感したところですので、そこは是非、要望として、よろしくお願いをいたします。
続いて、低所得の
ひとり親世帯に対する足立区独自の
家計応援臨時給付金ということで、私もこの事業はもちろん大賛成でございます。財源なのですけれども、都補助2分の1ということでありますけれども、ただ、ちょっと私の、状況がまだ、事前の説明と現段階で変わってきていると思いますが、東京都で、各自治体の2分の1の補助の全体の枠がたしか10億円というふうに決まっていて、それがまだ確実に、これが予算が可決された場合、都補助の2分の1、人数の見込みに対して下りてくるのかどうかというのがまだ不確かだったという認識だったと思うのですが、ここは確実に東京都の2分の1の補助は、財源は担保されるということでよろしいのでしょうか。
◎
親子支援課長 現在、東京都の方から、一昨日ですか、見込額調査というのが来ているところでございまして、まだ確実にというところではございませんので、また、いろいろ情報が入りましたら議会の方にも御案内させていただければと思っております。
◆おぐら修平 委員 足立区に限らずほかでも同じような区独自、また、市独自でいろいろと検討されている、また、今後予定されているところがあると思うのですけれども、それぞれの自治体が着実にしっかり、それぞれ事業実施運営に当たってそういう補助が担保されるように、しっかり東京都に対しても、要望と言えばいいのか、そこをやっていただきたいと思うのですけれども、どんな状況なのでしょうか。
◎
親子支援課長 東京都の担当者の方には、何度かお電話でございますけれども、当然、10億円では不足している部分がございますので、何とか、例えばうちの区部分でございます質疑でも、全額出るような形で検討していただければという話はさせていただいております。
◆おぐら修平 委員 是非よろしくお願いいたします。
あと、
住民税非課税世帯の
臨時特別給付金の
支給事務ということで、これの
家計急変世帯、約1,500世帯ということです。これも自己申告になるということで、それをどういうふうに、
先ほどの質疑もありますけれども、改めて丁寧に周知ということで答弁ありますけれども、では、具体的にどういうふうに、そういう急激に所得が減って生活が厳しい方がこの
支援金を受けられるのかということ、具体的にどういう周知を検討されておりますでしょうか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 この家計急変の事業につきましては、国の方でもチラシを用意しておりまして、これを区民事務所、地域包括支援センター等々に置かせてもらっています。また、介護
事業者連絡会ですとか障がい
事業者連絡会でも御案内していまして、極力まずは電話で御相談いただきたいという形での紹介をしているところでございます。
◆おぐら修平 委員 なかなか、日々生活いっぱいいっぱいで何とか仕事を探したり、また、仕事に追われてやっている人たちが、役所の公共施設に来るか、そういうチラシを見るかといったら、残念ながらなかなか見ないと思うのです。どういうふうに、こういう事業って周知していけばいいのかというのは、それはもちろん難しい課題ではあるのですけれども、そういった方々がどういう状況にあるのか。また、どういう周知方法だったら目に付く、認知するのか、なかなかそういう方に直接声を聞くということ自体がそもそも難しいのは百も承知なのですけれども、そういう周知方法について、そういう当事者の方々から
ヒアリングをして、何か工夫、改善できないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 この事業は国の事業でございます。全国の自治体で同じような形でやっておりますので、幾つか他の自治体の先進事例等を検討させていただきまして、足立区で取り入れられるものにつきましては取り入れていきたいと考えております。
◆おぐら修平 委員 よろしくお願いします。
○
吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいですか。
◆岡安たかし 委員 私からも何点か。まず、今やり取りがあった
家計急変世帯の話、確かに周知というのは、
先ほど来、
ものづくり支援事業の方でやり取りがありました団体とか、マッチングクリエーターや
金融機関を通して、まだ
事業者の方が周知は行き渡りやすいと思うのです。こちらの急変世帯の場合、個人ですから、本当に丁寧にという、その丁寧さというのは求められるのだろうなと。
先ほど大竹委員からもあったとおり、区民の中には、もちろん自分の責任もあるかとは思いますけれども、知らなかったと、期限が過ぎて、期限が1日ぐらいなら何とか区の方もやってくれるのかもしれませんが、ある程度、一定の期間が過ぎちゃうと、もう駄目ですと言わざるを得ない、なかなかかわいそうな話で、ここに関して、今、チラシというのがありましたが、これは全戸配布するのですか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 チラシにつきましては、全戸配布ではなくて区の区民事務所、また、地域包括支援センター等に置かせていただくような形の対応を予定しております。
◆岡安たかし 委員 多分、ホームページ、これは見ない人も多いので、あとはよく区報というのですけれども、区報も、過去には私も委員会で話したこともありますけれども、信じられない話ですが、もう何十年も足立区に住んでいる方で1回も見たことないなんていう、入っているのですよ、そういうことを普通に言っちゃう人がいる、これ現実なのです。意外と見ていない。また、そこに載せている記事も表紙ぐらいしか見ないで飛んじゃっているのです。そういう意味では、区報もやはり情報が多過ぎて、どこかの1こまの情報じゃ難しいんだろうなと考えると、そこのチラシというのは専用に作っているのでしょうから、まだ見ていただくには効果的じゃないかなと思うのですが、
先ほど事業者の方では、数が限りがあるから各個別の周知も検討したいと言っていたのですが、
家計急変世帯もどこが家計急変だか分からないのですから、全戸に周知できるような方法というのを、チラシの配布がいいのか、町会の掲示板とかも使うのでしょうけれども、もう一工夫ほしいなと思うのですけれども、いかがですか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 御指摘ありがとうございます。地域のちから推進部と相談させていただきながら効果的なPRに努めていきたいと考えております。
◆岡安たかし 委員 それと、この1,500世帯というのはどういう根拠で挙げられているのでしょうか。
◎生活・
暮らし臨時給付金担当課長 既に今年の2月から国の
非課税給付金の10万円の
給付金につきましても家計急変の事業ありまして、今現在、798件、申請があったということがございますので、今回、家計急変という事業も知られていないということも多くありますし、マスコミ等でも取り上げていただきますので、若干伸びるだろうと見込んでいまして、1,500件ということで計上させていただきました。
◆岡安たかし 委員 分かりました。
次に、低所得の
ひとり親世帯等に対する足立区独自の
家計応援臨時給付金の支給事業なのですが、
先ほど来ずっと質疑がありましたとおり、どこで区切るかというのは、これに限らず、
非課税の方は国の制度としてもそういうこと、また、
ものづくり支援事業の方も
事業者は限られている、どこかで線引きしないと、
先ほど区長言ったとおり、広く薄くがいいのかというよりは、区長が、また区政運営としてずっと選択と集中というのを掲げてやっている、そのセオリーがずっと一貫しているやり方で、私は、致し方ないし、それでしかないのだろうなとは思っているのですけれども、線引きするとやはり線引きしたちょっと外れる方が、やはり非常に
不公平感を持つという、こういうジレンマがあるわけでして、
先ほど話あった10万円のときは、少し
課税世帯でも同じような状況の方にはということで区独自の臨時
給付金というのをやったのですが、この5万円にはそういうのはないのですけれども、やったらやったで大変な、また予算が掛かるわけでして、この
ひとり親のも、
先ほど来、
多子世帯という話ありましたけれども、国の方でも広報されていますけれども、就学援助、
多子世帯にもという話が今出ていますし、
子どものクーポン券というのも、
子どもの数だけ出てくるわけですから、国や東京都も様々
多子世帯のことも考えて、今後も新たに何か出てくるというのもちょっと期待するところもあるし、そういったところでは、
多子世帯に関しては、次の段階でもしようがないのかなと思っております。まずはここをやるというのは大事なのですけれども。ものづくりも含めて、
先ほど来話があるとおり、どこかで区切る以上、
先ほど話したとおりやはり、なぜうちが、なぜこの業界がという声が出てきます。そういう声を今後丁寧に拾って第2弾、第3弾、
先ほど区長言ったとおり、これで終わりじゃないと。正にそこを本当に丁寧に、私ども議員もそうですけれども、区からも、区の民皆さん、また企業の皆さんに周知していくこと、大事だと思うのですけれども、第2弾、第3弾も場合によっては考えますよという、こういうことをしっかりと、明文化したものを配る必要はないのでしょうけれども、何かの形でPRというかお伝えしていくことは大事だと思うのですけれども、この辺いかがですか。
◎区長 どういった形で発信するのが一番効果的なのかというのは、これから検討いたしますけれども、
先ほど申し上げたとおり、今の状況、長期化することが見込まれますので、議員の
皆様方も、正にまちの中でいろいろな声、拾っていただいているので、そういったところでも、是非また御要望を受けていただいて、こちらに寄せていただいて、いい形で第2、第3の支援ができるようなことは考えておりますし、私も機会を捉えて、区として今回で終わりではないと、常に区として目配りをしながら、必要な施策を講じていくということは様々な場所で発信してまいりたいと思います。
◆岡安たかし 委員 もうそろそろ終わります。
このものづくりの、タクシーの方1台8,000円、軽貨物もですか、この辺の給付額の目安というのはどのように決められたのでしょうか。
◎
産業政策課長 こちらは東京都の制度を、燃費の差額が6か月間算出して東京都は考えたところでございます。私どもも、そこの差額のところを算出して、妥当な金額だというところで算出したところでございます。
◆岡安たかし 委員 そうですね、もちろんもらえることはうれしいでしょうし、皆さん、それなりに喜ぶとは思うのですが、1台8,000円、台数を多く抱えている
事業者はそれなりの金額になるのですけれども、1台で見たとき8,000円というのは、多分1回満タンにしたら終わっちゃう場合もあるかと思います。なので、この辺の金額というのは第2弾、第3弾でも、今までこういう支援を受けていなかったところにも目配りしなきゃいけないのですが、同じところでも第2弾、第3弾って考える、場合によってはそれも必要なのかなと、ガソリン価格が更なる高騰とかしていった場合、この点はいかがですか。
◎
産業政策課長 原油価格は高止まりしている状況でございますので、この価格の推移を見ながら、今後の支援につきまして検討してまいりたいと考えてございます。
◆岡安たかし 委員 最後に、本当に
先ほど来あるとおり、やはり今後の推移をしっかり見る、また、その声を聞いていくという点では、これやって様々声が上がってくる
可能性あるし、声なき声を拾っていくことは大事だと思います。声が出ない、あるけれども言えない、言わない、どこに言っていいのか分からない、そういう区民、また、
事業者もあるかと思いますので、今後のアンテナをしっかり張ってそういう声を拾っていく。そして、的確に、選択と集中で第2弾、第3弾を打っていくことが大事だと思うので、要望ですけれども、しっかりアンテナを張って、お互い、議会の方もしっかりその点はやっていかなきゃいけないと思っていますが、そういう声を拾う、注視していく姿勢をしっかり持っていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○
吉岡茂 委員長 他に質疑よろしいでしょうか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○
吉岡茂 委員長 質疑なしと認めます。
次に、各会派からの意見をお願いいたします。
◆長澤こうすけ 委員 可決です。
◆岡安たかし 委員 可決です。
◆ぬかが和子 委員
先ほどの質疑の中でも、区長の方からも、これだけではなく、また、基金の活用も含めて、この状況を見ながらいろいろ判断されるということや、いわゆる
事業者支援についても、まだまだ
可能性はあるということも答弁いただいていますし、今回の
補正予算については全てにおいて必要な事業だと、歓迎する事業だと思っておりますので賛成いたします。
◆おぐら修平 委員 可決でございます。各委員の皆様、私からもいろいろ質疑させていただきました。こうした声を、今の事業を実施する上で、今後のまた新たな事業の上で是非生かして、また、いろいろな工夫、改善、是非取り組んでいただければと思います。
あと1点情報共有というか、例えば、
先ほどもものづくり事業の中でいろいろな事業のいろいろな事例、各委員の皆さんからありました。私もふと思ったのは、例えば、私の町内の氷の配達で、いろいろな飲食店に卸していらっしゃる方、また、鮮魚、魚ですよね、魚屋、毎日豊洲に仕入れに行っていらっしゃるいろいろな事業、商売を営んでいらっしゃる方が、毎日車を使ってガソリンを使って負担が増えているということもあります。何をどこまでやるのかという非常に難しい議論があると思いますけれども、この分野以外でも様々あるということを念頭に置いていただきながら、今後の
支援策についても、そういう現場のいろいろな皆さんの声、是非反映していただきたいと思います。可決でお願いします。
○
吉岡茂 委員長 それでは、これより採決いたします。
本案は、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○
吉岡茂 委員長 御異議ないと認め、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、(2)第103
号議案 花畑川環境整備その1工事請負契約の変更についてを
単独議題といたします。
執行機関の説明を求めます。
◎総務部長
総務委員会議案の説明資料の2ページをお開きください。
第103
号議案を御説明いたします。
契約の相手方でございますが、株式会社東京三田組でございます。
契約金額は当初5億105万円でしたが、1回、2回の変更を経まして、今般3回めの変更で、金額が9億9,408万4,300円を予定しておりまして、当初より4億9,300万円ほど増となる見込みでございます。
工事の内容も変更になることから、5にお示ししているように、工期も令和5年11月20日までから令和6年10月31日までの変更を予定しております。
7の契約の変更理由および内容でございますが、1回目は公共工事設計労務単価の上昇、2回目は川床の泥土の堆積によりまして仮設工法の変更を行ったことによるものですが、今回の3回目は、アに記載しておりますけれども、河川内において強度確保のため軟弱地盤の対策を行うことが大きな理由でございます。
中身は、泥土と盛土の攪拌、それから改質剤を加えて盛土の上に鉄板を敷設すること、護岸基礎部の地盤改良が主なものとなっております。これに加えまして、イの仮締切の増強ですとか、ウの工期延伸に伴いまして、賃料、誘導員等の増も理由となるものでございます。
○
吉岡茂 委員長 何か質疑ありますか。
◆長澤こうすけ 委員 花畑川環境整備の件については、さきの
総務委員会でも、また
決算特別委員会でも取上げられまして様々議論が深まっている中で、過去に審議したものについてやっていると切りがないと思うので、そこはちょっと飛ばして、当初の契約金額から増加率が98.4%ということですが、この間、
補正予算を組んだ11.2億円、今回契約変更額は9.9億円で1.3億円差が出ていますけれども、この差はなぜ生まれているのですか教えてください。
◎道路整備課長 1.3億円の差ですけれども、川底から出てくるごみの処理ですとか、あとは資材、労務の価格の上昇分など、現時点ではなかなか確定することができない事項という、その分の予算というふうに考えてございます。
◆長澤こうすけ 委員 確かに資材の高騰等、
先ほどからも物価動向とかなかなか先が見えないという話が出ていますけれども、1.3億円分余裕を持って予算取得しているようにも見えるのですけれども、この点いかがですか。
◎道路整備課長 いたずらに予算を余裕を持っているということはございませんが、資材価格の上昇などは、やはり状況が見通せないような状況でございます。例えば、実際問題としまして、護岸に石材を今後使う予定ですが、場合によっては、これを輸入材とする
可能性も今検討してございます。その場合、契約当初と比べますと大分円安ということにもなってございますし、そういったことへの対応を考えると、必要な予算ということで考えているところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 少しだけ細かく質問させていただくと、円安と輸入資材ということですけれども、当初は幾らだったのですか、今かなり上がっていますけれども、この見積りをするとき、どれぐらい円安で差が出ているのでしょうか、時期と金額を教えてください。
◎道路整備課長 令和3年3月の契約時点では、ドルで最終的にやり取りするか分かりませんが、1ドルでいいますと大体110円ぐらいだったのです。それが現在では150円に迫るぐらいになっております。当然、円安で、物価上昇で、また追加予算ということは難しいと思いますので、その辺は様々な、例えば国内材に変えるとかそんな対応も考えているところでございます。
◆長澤こうすけ 委員 つまり40円ぐらい違うということなのですけれども、今後見積りをしていくに当たっても、それぐらいの幅を持たせて、しばらく見通しがつかないじゃないですか、そういった場合もかなり余裕を持って見積りをつくるということなのでしょうか。
◎道路整備課長 今後の見積りに関しましては、当然今回大きな
補正予算をお願いしたということの再発防止策として、適切な、精度の高い予算というのは再発防止策でも掲げております。それは
総務委員会でも答弁させていただきましたが、しっかり積算した後に予算要求させていただく、また第三者チェックを入れる、こういったところを対応して、精度の高い予算要求は今後はしていきたいというふうに考えております。
◆長澤こうすけ 委員 そうですね、確かにぎりぎりで見積もっていて、また
補正予算を組むというのはどうかと思いますが、あまりにも多過ぎると、では、見積り何だとなってしまいます。確かに、今、非常に難しいと思います。なのですが、そこはしっかりと第三者とか様々な情報を入れていただいてやっていただきたいと思います。
8月22日、建設委員会の報告で、工期延伸に伴う費用増が約1.2億円ということでしたけれども、今回の資料で0.4億円になっていますけれども、その理由について教えてください。
◎道路整備課長 そちらの減額の理由ですけれども、8月、建設委員会報告時点から比べますと、泥土対策がその後の工事で予想以上に順調に進んでいる状況がございます。このため8月のときよりは工期を短縮することができた、また仮設材も少し減らせるような調整ができてきましたので、今回変更の中では減額させていただいた次第でございます。
◆長澤こうすけ 委員 これは契約をされたところがかなり努力をしていただいているのかと思いますので、やはり今回の経験を基に様々なコミュニケーションを取っていただいて、また、今後の計画、積算にもそういったところとの情報を密にやっていただくことで適切な工法、見積り、積算ができるようになるんじゃないかと思いますので、そこはしっかりやっていただけるということでよろしいですか。
◎道路公園整備室長 今回の経験を糧としながら、部内、庁内でいろいろな人と打合せをしていきながら、また第三者、外部の意見も聞きながら、精査をして工事を進めさせていただきたいと考えております。
◆長澤こうすけ 委員 となると、
先ほどから様々ありますけれども、11.2億円の
補正予算から更なる予算の増額の
可能性はないというふうに見てよろしいですか。
◎道路整備課長
先ほど来の、幾つかの不確定要素は当然あるのですけれども、今回、一番工事で苦難しました泥土の対策、これがおおむね見込みがつきましたので、11.2億円でしっかり収めるように努力をしてまいります。
◆長澤こうすけ 委員
財政課長はいかがですか。
◎
財政課長 再発防止も含めて、今後このようなことがないように対策を全庁で取る予定でございます。大幅な増額がないということで、今回
補正予算をいただいての契約と認識しております。
◆長澤こうすけ 委員 これが1期の工区ですけれども、今回の経験を踏まえて、まだ最終的に完成をさせないといけないですから、2期工区以降の進め方と見積りどう組むのか教えてください。予算については
先ほどから伺っているのですけれども、両方セットで教えてください。
◎道路整備課長 2期工区以降の進め方ですけれども、やはり今回泥土の処理で、当初、全体事業費として考えていた約25億円、これが大きく上回ることが想定されます。この部分は絶対に進めていくんだというよりは、一度しっかり全体像を把握いたしまして、議会の方にも報告して相談しながら、どう進めていくかというのを検討していきたいというふうに考えています。また、どう組むのかといった、
先ほどの繰り返しになりますけれども、再発防止策である点をしっかり配慮をいたしまして、精度の高い予算要求していきたいと思います。
◆長澤こうすけ 委員 最後になりますが、私も
区議会議員になる前、秘書の頃から、この花畑川の環境整備のことは地域のまちの声から聞いてきまして、
区議会議員に当選させていただいた8年前ですね、最初に質問等をさせていただいたものがあります。今まで様々紆余曲折あってなかなか成就しないまま来ていますが、こんなに契約変更したり、いろいろな大きな
補正予算を組んでやるのですけれども、なぜ、この事業をやるのか、区民に何を提供するのか、まず、名目というか柱がしっかり区民に届いていないといけないかと思います。区長、副区長、これはなぜやるのか教えてください。
◎工藤 副区長 花畑川につきましては、地域の皆様が、やはり人を呼べるような、名所となるような、そして、コミュニティーをつくれるようなということを、まず、私どもに声として届いてきました。この間、相当、工事金額掛かるということで、ゴーするまで時間は掛かりましたけれども、何とか進めることができましたが、また更に金額が掛かっておりますので、その辺については、当初、地元の皆様のその思いをかなえられるためにはどうすればいいのか、また、これからもきちっと対応していきたいと思っています。
◆長澤こうすけ 委員 最後にします。副区長からも今いただきましたけれども、工法とか時期とかはかなり延びていますけれども、しっかりとしたものを完成させて、地域の皆さんだけではなく、区民に対して、この予算を使ってこういったまちづくりができた、いいものができたと言ってもらえるように取り組んでいただきたいと思いますが、最後、意気込みを伺います。
◎区長 私も議員当時から、あの周辺に行きますと、道路を歩いていても、せっかく横に川があるのに堤防が高くて川が見えない、川の近くで生活していてもそれが実感できないような環境があり、何とか川のそばで生活しているということを実感できるような潤いのあるまちにしたいんだという地元のお声は度々伺ってまいりました。かなり大規模な工事になり、これだけ議員の
皆様方にも度々の補正をお願いしているような実態になっておりますけれども、これからの今後のことはきちっと見据えながらも、地域の方に潤いのある生活をお約束できるような整備をしていきたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 私も
総務委員会で質疑した部分とはかぶらない部分で質問させていただこうと思っています。とりわけ今回契約案件ですので、そこについて幾つか質問したいと思います。
そもそも、3割を超える契約変更については、国の通知や、また、それに基づく区の契約事務の手引などで、原則、分割発注をするというふうになっていると思うのです。今回の変更は3割をはるかに超える契約変更だと、
先ほどありましたように
補正予算額とは違いますけれども、98.6%ということですけれども、これは本当に通常ではあり得ないことだというふうに思いますが、改めて区はどう考えているのでしょうか。
◎道路公園整備室長 ぬかが委員おっしゃるとおり、あり得ないことを今回チャレンジさせていただいたかなというふうに考えております。
◎区長 本人、言いたいことと言葉が違ったと思いますので、私、翻訳して申し上げたいと思いますけれども、あってはならないことが起こってしまったということで再発防止をきちっとしていきませんと、区民、または議会の
皆様方から予算の内容についての信用性を損なうことになりますので、以後こういうことがないように、私も副区長も、改めてその辺のところをきちっと引締めながら予算の編成に努めてまいりたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 それで、過去にも大幅な契約変更を行った案件、議決案件というのは多分1件だけしかないと思うのですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
◎契約課長 今の御発言のとおり、過去10年間で1件ございました。具体的には、平成25年に契約締結した補助第274号線歩道設置工事でございまして、1度目が117%、2度目で113%の増をし、トータルで増が33.7%ですね、というのが1件ございました。
◆ぬかが和子 委員 私たちもその案件を、当然公開されていますから調べたのです。そうしましたら、今回と同じ
事業者ですよね。
◎契約課長 同じ東京三田組でございます。
◆ぬかが和子 委員 このときも、当初は議決案件じゃなかったのです。だけれども、増額を繰り返す中で議決案件になって、しかも3割を超える増というふうになったということで、ちょうどそのときも、私、
補正予算審議でこれ審議しているのです。そのときに私どう言ったかというと、事前に予測でき得たものもあったのではないかということを聞いたら、これどこの工事かというと、郷土博物館から北側の葛西用水沿いの歩道の工事なのです。この工事について、当時、区、どう答弁したか、この補助第274号線ですけれども、埼玉県と東京都を結ぶ大幹線道路ということで非常に予想を超える通行量があったとか、それから何か高さが、実は計画高と施設高と違っていたと、どこかの別の案件で聞いたような話、こういう中で
補正予算を出して、このときは、今回ほど大幅じゃなかったからいろいろ言いながらも私賛成したのです。そのときに、やはりこういうこと、小さく産んで大きく育てるってあっちゃいけないでしょうということを言いましたら、そのときの区の当時の答弁というのも、精査も少し足りなかったと、なお一層精査をして適正な設計に努めてまいりたいと言ったのです。
先ほど、最初が平成25年の案件とおっしゃっていたけれども、そうですね、平成25年の案件ですけれども、やはりこの教訓全然酌んでいないというのは重大な問題だと思っているのですけれども、そういう認識ありますか。また同じ
事業者で同じような議決案件繰り返しているということについての認識は、契約課長じゃなくて、道路公園整備室長か副区長にお伺いしたいのですけれども。
◎工藤 副区長 私、補助第274号線の件は、すみません、担当でなかったので存じ上げておりません。ただ、今回と前回の
事業者が同じということで、今回は
事業者の方とお話合いをして、途中で工事を切るという選択も実は協議をいたしました。ただ、現場の状況を考えて、変更で何とか対応できないかということで、私どもの方と平等の立場で協議をして、今回、変更の提案をさせていただいたということで、非常に大きい変更になって申し訳なく考えております。
ただ、今回、私も、この間、花畑川のことをずっと担当と一緒に現場に行っていますけれども、再発防止をやはりしっかりやらないと、平成25年と同じになってしまいます。そういった意味で、新しく財政課を加えて査定をしていくという新たな仕組みを今回設けましたので、今後は精度の高い工事をしていきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 その再発防止という点でも、私もガバナンス担当部の報告を全部読ませていただいたのですけれども、その中での聞き取りの中でのコメントというのを見ていくと、何かあたかも議会や住民対応に追われていたから、いわゆる泥土があるということの指摘を見逃してしまったとか、そういう記述があるわけです。それを見たときに、その担当の聞き取りの調査の部分について、何か住民や議会のせいにして冷静な判断ができなかったかのような言い訳にしか私は聞こえなかったのです。そうではなくて、住民や議会の声を真摯に受け止めるということは、適切で良質な工事を進めることと矛盾しないんじゃないかというふうに思っているのですが、道路公園整備室長どうでしょうか。
◎道路公園整備室長 ぬかが委員おっしゃるとおりだと思います。
◆ぬかが和子 委員 そういう中で、議会やそういう住民の方々からも、また、ほかのところでも指摘されているところとして、私も今回、この件で本当に河川の問題、土木の問題、勉強させていただきました。治水の問題も勉強させていただいたのです。その中で、河川管理に関しての区の姿勢がどうなのかということが非常に今回のことに深く関わっていると、気候変動やいろいろな状況がある中で、国が流域治水に重点を置く政策に切り替えたわけです。正に治水というのは、建設も道路もどれも大事だけれども、区民にとってはどれも大事だけれども、国の安全という点で考えると、正に治水というのは国を左右する重大な問題でもあると。花畑川は運河でありますから、日常的には川は流れていませんけれども、それでも綾瀬川と中川を結んでいる、正に治水上は大事なスペースになるわけです。そういった重要性を深く捉えて計画を立てていたのかと、流域治水という考え方はこの事業が始まる前から国からは打ち出されているわけです。そういう土木といいますか、河川の管理といいますか、治水という観点で今回のことをちゃんと見てきていたのかどうかをお伺いしたいのですが。
◎都市建設部長 河川担当していますので。花畑川に関しては、やはり堤防が中川や綾瀬川より低いということで、増水時には一番先に水門を閉めないと一番先にあふれてしまうという状況で、なかなか流域の治水に貢献するのは難しいかなというふうには考えてございます。
また、区としても、例えば、流域治水に関しては、荒川の調節池などに関しては、沿線7区に声を掛けて、国交省や財務省の方に、区長を先頭にして要望活動をして、実際に事業化に後押ししてきたということで、流域治水についても取り組んできたというふうに考えてございます。
◆ぬかが和子 委員 雨が降ったときに、まず最初に水門閉じて、それで水が出さないようにする施設だから、貯留機能とかそういうことでは難しいと今のお答えなのだけれども、私、そういうふうに簡単に言っちゃうというところに、花畑川を生かそうというそういう気持ちがないんじゃないかというふうに思って、今の論でいったら雨のときになったら閉じちゃうところだからなくたって同じですよという論になっちゃうのです。そうじゃなくって、地域からも要望があった花畑川をどう生かすのかという角度で、確固とした考えを持ちながら、本当に必要なことをやっていくということが求められて、そういう姿勢がなかったから右往左往するようになってしまったんじゃないかというふうに私は思っているのです。
治水の3原則というのが、築堤と分水としゅんせつなわけです。そのしゅんせつが正に今回の増額の要因でしょう、ヘドロの部分、だけれども、このしゅんせつについては、今現在は、あそこ、今こういう工事をやろうとしているわけですけれども、今後についても、しゅんせつということについてはお考えありますか。
◎道路整備課長 今後というところでしたので、現状では、現在の工事区間につきましては、やはりこれまでも建設委員会で御報告させていただきましたとおり、費用面、期間面の比較をしまして、現在の案が最適というふうには考えておりますが、今後に関しましては、そもそも全体像を明らかにするというところの中で様々な意見をいただいている、生物の環境ですとか、今のしゅんせつとかそういったところも踏まえて、どういった工法がよろしいのかというのは、全体像を考える中でしっかり提案して、御報告した中で決めていければというふうには考えております。
◎道路公園整備室長 1点補足させていただきます。残りの区間の泥土の状況をしっかり確認した上で、工法等様々なことを検討してまいりたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 専門家の方々の集まりとかに出させていただくと、住民総出でしゅんせつをしながら、本当に河川を生かすという取組をやっているところもあるそうです。本当にそういう観点をしっかりと持ちながら、この川をどうしていくんだというのを区が持たなきゃ駄目だというふうに思っているのです。
もう1点、築堤という関係で、正に工事の、今回の案件なのですけれども、築堤という観点から見たときに、N値が50に至らない、本当に液状化しやすい10から20の地点が多いという、そういう中で、今回、河川の幅を狭めて内側に築堤するわけです。今よりも内側に築堤する。それってどうなのですか、私は正に河川管理上問題なんじゃないかというふうにも思っているのですが、どうですか。
◎道路整備課長 今の御質問は、築堤の安全面の話と、あと狭めるということの2点かというふうに認識します。
安全面に関しましては、先日の建設委員会でも御質問いただきまして、次回以降の建設委員会でしっかり計算をしております。安全だという、ありますので、その辺をお示しできるように、今、準備を進めているところです。
狭めるというところに関しましては、花畑川は
先ほどのとおり両側に水門がありまして、計画の流量はゼロにできる河川でございます。そんな中で、皆様、地域の方に親しんでいただく河川となるように散策路幅ですとかそういったところを決めておりますので、現在の護岸を内側に造るということが地域の皆様に親しんでもらうという観点からは最適な案であるというふうには考えております。
◆ぬかが和子 委員 すみません、私の質問、どっちかといったら前者で、築堤ということで考えたときに、そういうずぶずぶの地盤のところで内側に堤防というふうになるという、内側にあれするということがそういう安全上どうなのかと、専門家からも心配の声というのも寄せられていますので、本当にどうするのかというのを考えていってほしいというふうに思っています。
それから、時間もあれだからあと少しにしますけれども、今回の契約変更の中で、例えば、この間、私たちに説明来たときに、軟弱地盤の工事中断が続けば、建設委員会の資料にもありましたけれども、続けば護岸倒壊のおそれがあるとまで言っているわけです。そういう状況の中で、周辺の家屋調査、こういったものはやっているのでしょうか。
◎道路整備課長 安全確認に関しましては、毎日、隙間、漏水、傾き等、目視で確認しております。また、光を飛ばして確認する精密機械も兼ね合わせて確認しているような状況で、しっかり安全を確認しながら工事を進めさせていただいております。
◆ぬかが和子 委員 それは花畑川側の方でしょう、周辺の家屋調査はやっているのですかと聞いているのですけれども。
◎道路整備課長 工事で深く基礎とかを造るために深く掘る場合は、その掘る深さに応じた家屋調査の範囲というのは決まってくるのですが、今回そういった掘る工事がないというところございます。また、
先ほど申し上げたように、護岸とその隙間がずれていなければ家屋への影響はないということで、しっかり護岸付近の安全を目視等で確認させていただいているというような状況でございます。
◆ぬかが和子 委員 結局、家屋調査、今回やっていないわけです。それで、この
事業者、土木の方の
事業者たちですから、同じような工事、ほかで多少やっているわけです。だから、通常こういう工事だと周辺の家屋調査はやるものだから、やらないのですかと区側に言ったというのです。だけれども、今回やりませんと言われたというふうに言っているのです。しかも、一方で、護岸倒壊のおそれがあるまで言って、だから急がなきゃいけないんだと、だから
補正予算認めてくれということを、それで、また契約変更も急いで認めてくれということで今回になっているわけです。その一方で、護岸倒壊のおそれがあるまで言っていながら家屋調査をやらないって、私はどうなのかと。しかも、素人考えで、家屋調査やらないのがおかしいと言っているんじゃなくて、正に現場の
事業者に、うちの議員が行って聞いてきたのです。それで家屋調査やった方がいいと言ったのに、それをやってもらえないんだという訴え、聞いているのです。そこどうなのですか。
◎道路整備課長
先ほど申し上げましたように、家屋調査は、まず、基準に基づいて、基準でやることになっていれば、しっかりこちらからやらせていただきます。また、それに限らず相手方からお声があれば、当然それもやらせていただくということでやっていますが、すみません、我々の方に家屋調査をやってほしいという声が直接届いていなかったものですから、その辺はしっかり把握して、適切な対応を取っていきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 本当はもっといろいろ質疑したいと思っているのです。ただ、やはり私はここの工事って大事だし、地域の長年の声も私たちも聞いているのです。だから、ちゃんとやってほしいと思っているのです。だからこそ何か今のまま進めちゃいけないんじゃないかと、一度立ち止まって流域治水の観点からも専門家の方も入れて、それで本当にいいことを区がやってくれたと言えるような工事にしてほしいというふうに思っています。そのことを強く求めまして、ここでの質疑は終わりたいと思います。
○
吉岡茂 委員長 他に質疑は。
◆おぐら修平 委員 この花畑川の護岸工事、今回約3億7,000万円の
補正予算計上されております。その一番主なものは2.8億円、泥土処理、軟弱地盤対策ということであります。私もガバナンス担当部の報告書を読ませていただきました。その中の記述でちょっと気になる点があったのが、外部コンサルタントが泥土のことについて分からなかったというような記述がありました。これ受け止め方によって、私も違和感を感じたのは、外部コンサルがそれを発見しなかったから、外部コンサルのせいなんだというふうにもやはり見て取れたわけなのです。区の職員はそういう
可能性について分からなかったのかということを思うのです。何でそうなっているかなというと、それも報告書の中にもあるし、正にいろいろな分野での質疑でもありますけれども、そうした現場の経験者そういういろいろな
可能性について、長年の経験、勘を働かせて分かる職員がいなかった、このことに尽きると思うのです。3年ごとの人事の変更及びそういうことをちゃんと長期間、人材を育てていくというようなことの改善の提案についても書かれておりますし、正にそこだと思うのです。
これは全く違う自治体の過去の例ですけれども、例えば、ニセコ町長、当時の逢坂誠二町長が就任したときは、町長が人材研修費10倍に増やしたと言っているのです。もちろん自治体間の規模もありますし、職員の研修費を10倍に増やせば単純にというわけにいかないのはもちろんありますが、ただ、やはりそれぐらいの気概を持った職員の育成ということがもともとの根底にあるところの問題の根本にあるところだったんじゃないかなと思うのですが、いかがでしょうか。
◎工藤 副区長 確かに、河川など、なかなか経験できないものに対して区の職員の知識と経験、それが非常に不足していたというのは御指摘のとおりでございます。そういった意味で、やはり数多くやればいいということでもないと思いますので、実のあるもの、区として取り組むようなものについては、どんどん積極的にいろいろな現場に研修に行ったり、そういったことをしていきたいと思います。
それと、
先ほどガバナンスの報告の話ありましたけれども、ガバナンスはガバナンスの方で
ヒアリングをした結果ということですけれども、これから弁護士の方に、更に第三者の確認をしていただいてそれ相応の責任を私ども取っていきたいと考えております。